« 新型インフルエンザがやってきた | Main | 前振り長すぎの構成が気になったあの名作:▼佐藤さとる「だれも知らない小さな国」(講談社) »

December 24, 2009

サンタクロースからの手紙

小学校3年生になる愚息K太がインフルエンザで週末に発熱。
月曜日と火曜日は、外出をすべてキャンセル。
自宅でできる作業に集中することにした。
火曜日には担任の先生から電話をいただいたが、
なんと愚息のクラスの25人がほぼ同じタイミングで発症したという。
どうやら先週水曜日にバスで出かけた社会科見学がマズかったようだ。

さて、久しぶりに子どもと長い時間を過ごしながら、
学校の様子を聞いていたら、やはりこの時期、
サンタクロースはいるのかどうかで、論争になっているという。
どうやらK太は信じてる派らしい。

そういえばプレゼントをそろそろ用意しなければならない。
こないだ書かせた「サンタへの手紙」には、
おいらには、まったく価値のわからない
ゲームソフトのタイトルがならんでいる。

「こんなん無視して、野球のバットでも買ってやるか」と思っていたのだが、
これまで誕生日は親が与えたいもので、
クリスマスは本人の希望通りとしてきた経緯もあって、
「サンタが持ってくるのだから、本人の希望どおりとすべし」という、
うちのやつの持論と食い違いが生じていた。
いつもの夫婦内不一致である。
週末のショッピングセンターでも、口論になって、
プレゼントが買えなかった。

学校での「サンタ論争」の話を聞きながら良い手を思いついた。
プレゼントはおいらが全面的に譲って、くだらないゲームソフトにしよう。
ただし、そのプレゼントにサンタの手紙を付けよう。
今年でサンタからのプレゼントは最後だという手紙を!

「また、パパが変なことを言い始めたよ」
そんな顔はされたが、いちおうこの案に同意が得られ、
さっそくサンタの手紙を書くことにした。

ちょっと楽しい作業だったので紹介しちゃお。

----------------------------------
K太くんへ

メリークリスマス!
君へのプレゼントを贈ります。

この世界の子どもになってくれてありがとう。
君がこの世に生まれてきてくれたから、
私は君に、プレゼントを贈ることができました。

君が心待ちにしてくれること、
そして、君が心から喜んでくれること、
それが私の喜びでした。
ありがとう。

ところで、君は知っていますか?
今年も世界中でたくさんの子どもたちが
生まれたことを。

君は知っていますか?
サンタクロースは、生まれた子どもの数だけ、
もうプレゼントを持って来られない子どもを
選ばなければならないことを。

サンタクロースは、迎えた誕生日の数で
子どもを選んでいるわけではありません。
12歳になっても選ばれないことがあります。
ときには、6歳でも選ばれることがあります。

体の大きさで選ぶわけでもありません。
“だいぶおとなにに近づいた心”
を持った子どもたちを、私は選んでいるのです。

じっさい、ことしのK太くんの心は、
だいぶ大人に近づきました。
その理由をいくつか教えましょう。

少しずつ練習を続ければ、
なわとびも笛もかきぞめも、
やがて、すごく上手になれることを知ったからです。

新しい学校に入ったときのように、
笑顔で話しかけていれば、そのうち、
たくさんの仲間ができることを知ったからです。

マラソン大会のとき
5位にくっついて走ろうとしたように、
勇気を出して挑戦すれば、
たとえ失敗しても、
次になにをすればいいかが分かる。
そのことを知ったからです。

もちろん、K太くんはまだカンペキじゃあありません。
大人になったわけでもありません。
でも、もう私のプレゼントを考えなくても、
毎日を良い子ですごすことができるかもしれない。
それくらいには成長したのです。
“だいぶ大人に近づいた心“の持ち主になりました。

というわけで、
私が虹太くんにプレゼントをわたすのは、
ことしが最後になります。
これからは、君のお母さんやお父さんに、
クリスマスのプレゼントを用意してもらうよう、
頼んでください。

いつまでも良い子でいて、
立派な大人になってください。
そしていつか君にも子どもができたなら、
また君の家にゆけるでしょう。
だから、その日まで、
さようなら。

2009年12月25日
サンタクロースより
-----------------------------------------

|

« 新型インフルエンザがやってきた | Main | 前振り長すぎの構成が気になったあの名作:▼佐藤さとる「だれも知らない小さな国」(講談社) »

Comments

次郎さん
 お久しぶりです。以前は大変お世話になりました。
 HP停止してしまっていて、残念です。ここしか連絡の
 取れそうなところが見当たらなかったのでコメント
 残します。
 
 次郎さんはもう、お二人のお子さんのパパなのですね
 我が家は、小学校2年生の男の子がいます。
 どこかでお会いできる機会がないかな、と思って
 コメント残しました。
 
 小学校に子どもが入学する直前に苗字を改めました。
 今は夫の姓にそろえました。


もし、このコメントが目に留まりましたら、次郎さんのメール(名前さえタイトルに記入していただければ大丈夫です)を頂ければ幸いです。

RAD

Posted by: 齋藤 さら(現姓 ラッド シャンバヤティ) | June 27, 2010 at 12:07 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33387/47099811

Listed below are links to weblogs that reference サンタクロースからの手紙:

« 新型インフルエンザがやってきた | Main | 前振り長すぎの構成が気になったあの名作:▼佐藤さとる「だれも知らない小さな国」(講談社) »