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September 19, 2005

秋の進学ガイダンス・ガイド

 残暑の厳しかった関東地方も、ようやく秋の風がそよぎはじめた。
 毎年、この時期になると各地で外国人中学生や保護者を対象にした進学ガイダンスが開かれるようになっている。帰国子女向けのガイダンスは一昔前からあるが、定住する外国人向けのものが急に増え始めたのはここ3~4年のことのような気がする。
 じっさいにガイダンスを開いている人たちの間では、「やってみると秋じゃあ間に合わないよね」というような実感があるらしく、しだいに夏休み前に開催するケースもじつは増えた。でも、先生や学校関係者ならともかく、あっしみたいな門外漢が「進学」を意識するのはどうしても夏休み以後のこの時期となるんじゃないだろうか。
 そこで、今回は全国の外国人むけ進学ガイダンスの案内ページのご案内をしておきたい。

 2005年度の進学ガイダンス情報

 地区にもよるが、全国的には中高生の数そのものが減ってきており、高校の定員も余る傾向が続いて既に久しい。定時制やいわゆる底辺校の先生達から、「日本語が問題なだけで学習能力の高い生徒が入ってくると、自然と力が入っちゃいますよね」というようなコメントを聞く機会も増えている。ガイダンスに来る親子のニーズもまた様々であるらしい、母国でも教育熱が過熱しているような場合には「少しでも良い進学校に入学したい(させたい)」というものから、「日本の高校に入るには試験を受けなくちゃならないなんて知らなかった」みたいなのまで、ひとことでいってしまえば「幅広い」わけだ。
 関係者の多くがもっとも心配しているのは、やはり日本でこれから生きていくのに必要な教育を受けずに、放り出されるかっこうになる子ども達がどれだけ減らせるかということ。授業を受けてもちんぷんかんぷんだから、いっそのこと働いてしまえばいいと、中学生の子どもを職業安定所に連れて相談にやってくる保護者が、本当いたりするぐらいだ。どんなビザだろうと日本国籍でもその年齢では働けません…。
 「14歳のハローワーク」だね。ベストセラーのタイトルをもじって、ちゃかしてみたりもするが、これはあっしの悪いクセ。
 あっしの予測というか現場を知っている人ならだれでも感じていることだけど、この子ども達が親の出身国である「母国に帰る」可能性はほとんどない。あっしが、人前で話すときは「おそらく5%未満でしょう」なんてなんの根拠もない数字を挙げてみせている。ようするにあなたの目の前にいるその子どもは、日本で大人になり日本で暮していくでしょうということだ。

 さらに加えて、「帰る」可能性が高いのは劣等生ではない。たぶん優等生の方じゃないかと思のだがどうだろう。落ちこぼれや劣等性が、自分の暮している以外のところで生活するようになる確率は、歴史的に見れば、いつだって低いにちがいないのだから。
 だから、いまだに「帰ってしまえばいい」なんて言ってるアホウドリよ、はやく絶滅しておくれ。

(「アホウドリ」「絶滅」で検索してこのページを見てくださった方と、鳥類のアホウドリ様に対し、不適切な表現が使われていることをお詫びします。)

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