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April 21, 2005

人身取引:参院法務委員会傍聴メモ01

ちょっと乱暴だが、4月15日、19日、21日の、入管法改正を含む法案審議の傍聴メモをアップしておこうと思う。もちろん、1週間ほどすれば、議事録として公開される内容だし、メモである以上、不正確な点も多々あろうが。


入管法審議速報-1 自民党荒井質問

典型的な与党お手盛り質問ではありましたが、
私見ながら大切に思ったのは、
 被害者数の概算方法がいくつか示されたこと、
 人身取引の事例が3つ出たことと、
つけくわえるなら、
 農村花嫁などを背景とする婚姻目的の人身取引の扱いに対する考え方あたりがまあ、
私の目を引きました。


【人身取引の定義関連】

自民党 荒井正吾
「買い受け」とはどういうことか。一般的に使われている非常に幅広い言葉だが。

大林
買い受けとは対価を受け取って支配し、不当な労働を要求すること。
児童の売買の罪などで売買という言葉が使われているため、こういう表現になった。

自民党 荒井正吾
人身売買には請求書などは普通ないわけで、どのように犯罪を立証するのか。
搾取の目的を伴わない単純売買は議定書でも犯罪化は要求されていないが、成人の単純売買がなぜ犯罪とされているのか。

大林
売り渡しは対価をうけるので厳重に処罰すべきと考えている。買い受け者は必然的に売り渡しの共犯関係にある。また買い受けることで他の人権侵害も発生しやすくなることから、罰則を規定した。

自民党 荒井正吾
例えば、農村花嫁で結納金を払って来てもらって、労働従事にさせる。逃げないようにパスポートの管理していたらどうなるのか。ブローカーが介在しているケースもある。こういう場合は人身取引になるのか。

大林
人身取引は人の不当な支配をともなうもので、農村花嫁の場合は女性に行動の自由があり、この場合は支配と認められないのではと考える。
愛情に基づく結婚でない、というだけでは要件を構成しない。善意の金銭の授受だけでは人身取引は成り立たないのではと考える。

【過去の摘発事例】

事例1
日本人が東南アジアに出向いて
ブローカーから外国人女性2名を1名300万円で買い受ける。日本の空港で引渡しを受けた後、パスポートを取り上げた後、ブローカーへの支払いや自己の利得分として、1名あたり800万円の借金を負わせる。
居住場所や外出など日常生活を制限して、売春をしない場合にペナルティを課す等して支配下におき、1年数か月にわたり売春をさせていた。

事例2
日本人男性と外国人女性のスナック共同経営者2名が、東南アジアに出向くなどして、ブローカーから外国人女性3名を1名あたり、200万円を買い受けることとして、日本の空港等で引渡しを受けた後、パスポートを取り上げ、居住場所を指定し、常時監視するなどして行動を制限し、一名あたり500名あたりの虚偽の借金を課し、一切給与を与えず、逃走を図った女性に対し、他の女性の面前で、手ひどい暴行を加えるなどして、支配下におき、約6か月に渡り売春を強要していた

事例3
東南アジアから女性を連れてきたブローカーから、日本人が1年余りのあいだに女性6名を一人あたり200万円前後で買い受けたのち、パスポートを取り上げ、買い受け金額に自己や背後にある暴力団組織の利得分、250万円を上乗せした額の借金を負わせ、売春倶楽部等に雇用させ、その売春代金を雇用先から直接回収していた。

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