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March 15, 2005

日比FTA/やはり介護労働者が本命

 ある団体の機関誌の特集記事、「日比FTA」の製作に、一枚かむ事になって、年明けから少しずつ調査をしてみた。看護と介護のふたつの分野で専門的な技量のあるフィリピン人労働者を国内に受入れるという両国の合意が、昨年11月に公表されてはいるが、その具体像は「協議中」とのことでいまだ明らかになっていない。この時点では、今後の流れを大胆に推測するしかないのだが、やはり本命になるとすれば介護の分野だと思われる。

1.フィリピン側の送り出し環境

 そう思われる最大のポイントは、各行政機関の財政難のアオリをまともに受けて四苦八苦している各施設の経営事情と、フィリピンの介護労働者の「輸出」実績である。
 これまで家事労働として、あるいはボランティアに近い形で、行なわれていた介護を事業に昇格させようという介護保険の狙いが定着するかどうか。この移行期を支えた労働者の次の世代が、上手く育つかどうかがとっても微妙な状況なようだ。比較的年齢層の高く資格よりもある種の志に支えられていた第一世代から、資格を取り職業として介護に臨む第二世代への移行には、主に待遇面から大きな難点を抱える。

図表:フィリピンのCare Giver 養成・送り出し実績

 他方フィリピンには、カナダや台湾やイスラエルをはじめとする各国へ、介護労働者をこの10年間に送り込んできた実績があり、「Care Giver」と呼ばれる介護労働者の養成所が盛況だという。そして、養成した人数が送り出せている人数をかなり上回っている…。

 ほかにも、介護関連の状況分析や統計。入管法とカラムような論点にとどまらず、この受入れをだれがどういう勘定で担うのかなど、手を広げた記事になっています。、
 オンラインでの購入というわけにはいかないが、ご興味のある方は、先日発行のこの機関誌「M-Net」を入手してくださいね。安いから。

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M-ネット2005年2-3月号

■特集 日比FTA
 *座談会/どうなるフィリピン看護・介護労働者の導入

 *人口減少時代の外国人受入れ政策とは?
  -第四次出入国管理政策懇談会報告書を考える- 鈴木江理子
 *フィリピン人看護師・介護士受入れにNGOから政策提言を! 早崎直美

■トピックス
 *人種差別撤廃法要綱試案Ver.2の提案にあたって 旗手明
 *HIV/AIDSとともに生きる在日外国人との共生・支援のあり方を考える
稲場雅紀
 *一斉出頭者の収容から強制送還・法務省の対応について 白取芳樹

■気になる新聞記事(04年11-12月分)
■イベント案内

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1部300円(A4版、24頁、発送料別途)で販売しています。

ご注文は、お名前・送付先・ご注文部数を移住連事務局までメールかファックスでお送りください。折り返し、冊子と振り込み用紙を送付いたします。お支払いは、到着後に振り込み用紙をご利用のうえ、郵便局よりお願いします。

移住連

M-ネット(Migrant-ネット)

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